「氣功ってどういうことをするの?」
そう聞かれて、困ることが多いのです。
一口に「氣功」といっても、何千という功法があり、流派もいろいろあって、
人の数だけ氣功がある、ともいわれています。
「氣功って、人を飛ばせちゃうの?』ともよく聞かれますが、
わたしはそれはできません。(笑)
私の学んだ気功は、医療・養生気功。
そして、私の先生は精神的なこともとても大事にされていて、心を含めて整えていきます。
できるだけ氣をこまやかに、やわらかくすること。
そしてその細やかな状態で「かんじる」、
相手と、自然と、みえないものと「つながる」、
そして受け取ったもを自らを通して「そうぞうする」と教えていただきました。
そして一番大きな目的は「還る」ことだとも。
抽象的にはなってしまいますが、もともとの「わたし」に還ること。
それは私たちをいかしてくれているいのちの源に還ること。
そのときにつくりだされるものは、
美しく、心地よく、どこか懐かしく、
人のこころをやさしく揺り動かすのだと思います。
特別な力を身につけるのではなく、
いつの間にか身に付いてしまった余分なものを剥がしていくこと。
社会常識や,思い込みや、自分のこだわりや、正義感や…。
そうして自分の中にある、やわらかさや、細やかさを思い出し、
何気ない暮らしの中にある豊かさを確かに受け取っていける
からだとこころに整えていけたらと思うのです。